西東京市に暮らして12年。私は、2年前に2年間都市計画審議会の市民枠で審議委員の経験をさせていただいて、生産緑地について、都市農地保全の必要性、そして2022年問題という言葉を知りました。その後の2年間は食品メーカーに就職し仕事に専念していたので、そのような活動から離れていましたが、昨年9月に今度は農業振興計画推進委員の市民委員の募集を市報で知り、年々減少してゆく生産緑地を守りたい、市民農園など市民が農地を活用できるような取り組みをもっと増やせないか、そんなことにかかわりたいと思い応募。有難いことに採用していただきました。しかし、コロナ禍でなかなか委員会が開かれず、私としては、その委員会を通して地元の農家さんと知り合っていろんなお話をお伺いして、畑で野菜を育てる経験もしたい、という想いがあったのに、半年ほど待ちぼうけとなってしまって、歯がゆい思いで過ごしておりました。
そして、2月にKANKIKUを始動。農業振興計画推進委員会のほうは、緊急事態宣言の最中のため、書面開催となり、自分自身でこれは動くしかない、そう思い、農業振興計画の中間報告冊子を読みこみ、都市農家さんの農ビジネスセミナーに参加したり(東京の国立市にすごく面白い取り組みをされている農業ビジネスの会社さんがあります)、市内の農家さんの直売所巡りを始めました。
今までは、決まった通り道にある数か所の直売所は知っていましたが、年末に前職を退職し、フリーになると、時間の融通が利くようになり、畑という畑を意識して回るようになると、近所なのに知らなかった直売所を発見。野菜を買わせていただくときに、運よく農家さんがいらっしゃったら、勇気を出して、「農業振興計画推進委員になったのですが、農家さんの現状や私のような市民委員にできることなど何か教えていただけませんか」と話しかけてみました。
すると、今週は2日連続で、二人の農家さんのご主人が、それはそれは親切に熱く語ってくださって、ただ野菜を買うだけではわからなかった、その背景、農地保全の現状と課題などについて教えていただき、KANKIKUとしても、大きなヒントをいただくことができた。こうやってお話をしてもらえるって本当にありがたいことだなぁとしみじみ思いました。
地産地消の良いところは、やはり採れたて新鮮な野菜が食べられること、輸送距離が短いため、輸送コストも削減できるし、それにより二酸化炭素排出もほとんどかからないため気候変動の面からもかなり素晴らしい取り組み。そして、地域活性化にもつながります。
ここ最近、地産地消実践中です。