私は、紙媒体の新聞で知識、情報を仕入れているアナログ派なのですが、3月9日の朝日新聞に”生理を快適にする吸水ショーツで起業した寺尾彩加さん”という方を紹介する記事、さらに経済面に”吸水ショーツ参入続々”という記事が掲載されていました。
不快な生理にピリオドを 吸水ショーツを販売する27歳:朝日新聞デジタル (asahi.com)
(ThinkGender)吸水ショーツ、参入続々 生理の悩み軽減、世界で人気:朝日新聞デジタル (asahi.com)
これは、プラゴミ削減の観点からもぜひ取材したい、そう思い、今月16日まで期間限定店で4ブランド11種類の商品を扱っているということで、銀座三越まで足を運んできました。
パッケージもシンプルで紙素材だったりと、環境配慮のこだわりがみられます。
吸水ショーツの開発のきっかけは、”快適に生理をすごしたい”というところからきていますが、個人的には不織布、プラ包装など毎月消費する生理用ナプキンのゴミについてどうにかしたいな、と思っていたので、ゴミも出ないし、快適なら、なんて素敵な商品なんだろう、と心が弾みました。
そして、店内を見渡していると、月経カップを発見。
これはですね・・・なかなか写真載せるのも勇気がいったのですが、タンポンのように膣に挿入するもの。つまり、ゴミが出ないんです。最近、NHKのBS1のCool Japanという番組で、ドイツ人の方が、ゴミ削減の話の一環で、「ヨーロッパでは月経カップを使う人も結構いる」という発言をされていて、月経カップって何だろう?というところから始まり、フェイスブックでプラスチックフリーのグループがあり、そちらで情報をいただいているのですが、ある方が「月経カップ使ってみました!」と画像と経験談を書いておられて、これはかなりハードルが高い、痛そう・・・と思っていたところ。実際に商品を見る機会が思いがけずできました。カップとはいうものの、触ってみると柔らかい。これならすこしハードルは下がりますね。
実際に吸水ショーツや月経カップって使ってみるとどうなのだろうか・・・というドキドキ感はもちろんあります。
お店の方に聴いてみると、「楽ですよ」と。そして、その方が言うには、「吸水ショーツ、1日履いていますよ。快適です。」さらに・・・「吸水ショーツや月経カップを使うようになって、もう4年くらいドラッグストアでナプキン買っていないです」というのだから、目を見開いてしまいました。
過剰包装をなくしていくというコンセプトでKANKIKUは始動してますが、このような吸水ショーツは、そのさらに一歩先を進んでいる発想で、とても勉強になりました。
そして、もちろんお買い上げ。
どのショーツも素晴らしい特性を持っていますが、わたしは、日本に快適な吸水ショーツがないなら、自分で作ろう、と工場に次々に連絡を取って起業の道を切り開いた、という20代の寺尾彩加さんのブランド「period.」の商品に決めました。
そういうアクションを起こす、自分から行動してみる、というバイタリティが大事なんだ、ということは、最近、東京都が運営している起業支援センターで、マンツーマンの起業相談を利用しているのですが、そちらで相談させていただいた起業家の小林味愛さんのお話からもひしひしと学ばせていただいたな、なんておもっていたら、その小林さんが手がけた福島のあんぽ柿を使ったスキンケア商品も、思いがけず、ここに並んでいるではないですか!!
この商品が開発される背景、店頭に並ぶまでのストーリーが本当に素晴らしくて、それを知っていると、この価格にも納得、と思えるのです。小林さんから、私がKANKIKUはどういうアプローチをしていったら良いか、という相談をしたところ「この分野は、[BtoC]が向いているんです」というアドバイスをいただきました。[BtoC]。これは、とても大きなヒントになっています。
前職では、食品メーカーで、商社さんや問屋さんへの営業をしていたので、BtoBがメインでした。そして、それが大きな収益性につながるビジネスの基本でもあり、KANKIKUとしても社会を効率的に動かせるとしたらBtoBのアプローチなのではないか、そんな風にも思っていたのですが、環境に配慮した商品を消費者の方に知っていただく、それを選びたいと思ってもらうニーズを生み出す、それには消費者に寄り添うようなアプローチが必要なのですよね。
溢れるような発見の連続、そんな1日でした。そして、取材させていただいたフェルマータさんありがとうございました。