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再資源化98%達成の産廃処理工場~石坂産業視察レポートVol.1~

3月のある小春日和の日。縁あって、鎌倉エリアの社会起業家コミュニティが企画された、石坂産業工場見学ツアーに参加させていただきました。

石坂産業は、埼玉県入間郡三芳町にある主に建築現場の解体後に出る産業廃棄物を処理する事業を行っている会社さんですが、なんと再資源化98%を達成しているというリサイクル業界ではトップクラスの処理業者さんです。

産業廃棄物を資源に!埼玉県三芳町の産業廃棄物中間処理場・石坂産業株式会社 (ishizaka-group.co.jp

当日は、西武新宿線新所沢駅から、バスに乗り、15分ほどのところで下車。そこから、20分ほど徒歩で本社工場まで向かいました。歩いていると、昔ながらの日本家屋、畑が広がる原風景、まさに”となりのトトロの世界”のような田舎の美しい風景が広がり、朝から胸がわくわくしました。

リサイクル現場を直に見せていただくと、工場内の至るところに特別な技術と工夫が見られ、ゴミを出す私たちのその日常の先に、このように廃棄処理、リサイクル処理に尽力をしてくださっている方々がいることに改めて気づかされます。

ゴミ処理工場に年間4万人もの見学者が訪れるワケ ― 石坂産業 石坂典子さん | WORK MILL

コロナの前は、日本全国のみならず、海外からも含め、年間4万人もの来場者が来ていたという先進的な工場なのですが、工場見学ルートの中には、来場した方々のメッセージが壁にぎっしり書かれています。わたしも、お声がけいただき、書かせていただきました。

埼玉県所沢市出身の私は、石坂産業さんを訪れたことで、高校時代に所沢=ダイオキシン汚染と騒がれた当時を思い出し、特別な思いを抱きました。

見学ツアーの中で、案内してくださった社員さんが、「当時、石坂産業は焼却炉が住民の不安の象徴になっていたことから、15億円かけて設備投資したダイオキシン対策済の焼却炉を止めた」という話をされました。使い始めて1年ほどしか経っていないのに、やめてシフトチェンジしたという経営判断。これには、かなりの勇気があったことと思います。

 

そして、今、石坂産業さんが目指していることは、廃棄物という概念をなくしていくこと、里山保全をして、循環型社会を築いていくこと。

 

ツアーの中で、セミナーのお時間がありました。

SDGs=持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs〈エスディージーズ〉)とは、持続可能な開発のために国連が定める国際目標で、17項目あります。

 

その中の12番目。

「つくる責任 つかう責任   +すてる責任

 

このことについて、考えさせられることがありました。

その話は、次回に続きます。

下記にご紹介する朝日環境フォーラムのアーカイブ映像、とても勉強になります。

45分ほど長さがあるので、お時間あるときにぜひご覧ください。

リサイクル100%可能な新素材の話、石坂産業の石坂典子社長の利便性(耐熱性、耐火性)のある新製品がもつ問題点などについてのお話など。

「あのゴミ」はリサイクル率98% 再生できる商品を:朝日新聞デジタル (asahi.com)