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紙製容器の日焼け止め新登場!の取材記

日経新聞デジタル版は、プラ削減に取り組むメーカー情報が豊富で、とても役に立っています。先日、紙製容器の日焼け止めが4月から発売される、というニュースを見つけました。

 

コーセー、紙製容器の日焼け止め プラ使用量7割減: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

凸版印刷の技術で開発された紙製容器のボトルは、同社比較によるとプラスチック使用量を55%削減できるそうです。(上記のリンクではコーセーの従来プラボトル品と比較し7割削減)

 

化粧品については、私も以前から、立派なプラスチックボトル、ケースの化粧品を使い、使い終わると素材的にリサイクルプラゴミ回収には出せず、不燃ごみに出すしかないことに毎回罪悪感があります。つまり、自分の肌をきれいにするためにそのような製品を使い、その後、循環できないゴミとして廃棄し環境を汚している、ということになるではないか、と・・・でも、わたしにとって化粧品は必需品ですので、KANKIKUのお仕事を通じて何とか改善に一緒に取り組めることはないものか、エコフレンドリーな容器の化粧品ってないのだろうかと思っていたところ、この記事が目に飛び込んできて、とても興味が湧きました。

 

すると、この紙製容器の日焼け止め『SUN CUT MILD CREAM』は東京都三鷹市にある日焼け止め開発のスタートアップ企業である㈱Sunshine DelightSunshine Delight | サンシャインディライト | 日本)が、コーセーと共同開発したとのこと。三鷹市ならKANKIKUのオフィスがある西東京市から近いではないですか!実際に商品を見てみたい、どんな開発の経緯があるのか、知りたい!と思い、「お話をお伺いしたいのですがお時間いただけませんか。三鷹なら自転車で行けますので!」と問い合わせさせていただきました。

すると、会ってくださるとのこと。

 

ワクワクしながら、この商品についてさらに予習をしていると、Sunshine Delightの代表を務めるのは、大学2年生になったばかりの女の子!?高校3年生の時に、会社設立したというその着眼点と行動力には脱帽です。

実際にお会いして、紙製容器の日焼け止めを見せていただきました。

この商品は、幼児期から日焼け止めをつける習慣を広めたいという想いで開発されているので、子供たちに日焼け止めの大切さ、日焼け止めを塗って太陽の下で安心して暮らせる、太陽と仲良く暮らせる、そんなことを伝えられる教材絵本もセットで、保育施設への啓蒙活動をしながら普及させていきたいとのお話にとても納得。

なぜならば、“東京に降り注ぐ紫外線量は、シドニーやロサンゼルスといった紫外線大国と同じ程度と言われています 出所:世界保健機関(WHO), UV Index Worldwide

という事実を知ったからです。はっとさせられました。

私が子供の頃は、オーストラリアはオゾン層が薄くなっていて、皮膚がんのリスクがある国、日焼け止めを塗ることが義務化されている、と言われていました。その当時は遠い外国のこと、日本は大丈夫と思っていたのですが、今は地球規模で温暖化が進み深刻化している時代。東京の紫外線量がオーストラリア並みだとしたら、日焼止めを塗ることは義務化されても良いほど大切なことでしょう。

 

そして、WWDのインタビュー記事もぜひご覧いただきたいです。

コーセーが共創した女子高校生社長は何者か? 18歳とは思えない責任感と行動力 | WWDJAPAN.com

 

一部引用↓

 

WWD:大容量 × 子ども向け × 環境に優しいの3点に着目した日焼け止めを展開するというが、具体的にどういう商品になるのか?

伊藤:まずは、ターゲットとする保育園や幼稚園でなぜ紫外線問題が軽視されているのかに着目したところ、容量が少なく価格を気にせずに使用できない点がネックになっていることがわかりました。既製品の日焼け止めは30250mLのモノが主流です。それを1リットルで3000円以下で販売できるようにできたらと思っていました。ただ今、リセットしている状態で、日焼け止めの習慣と社会に浸透させるのに適した価格帯を考えています。習慣化に関しては、この紫外線問題を解決するには自分で紫外線から守る習慣を身につけないといけない。しかし、既製品の日焼け止めだと子どもにはボトルを開けにくかったりして難しいわけです。そこでどのようなパッケージだと子どもにも使用できるのかをヒアリングしました。すると、手洗いやうがいの習慣が付いているボトルのポンプ式なら使用できることが分かりました。そして、大容量かつポンプ式を用いることで、子どもに日焼け止めの習慣化を促すことができるのではないかと考えました。また、大容量にすることによりプラスチックの使用量自体を削減でき環境に優しい製品にもなります。成分では日焼け止めに使われている吸収剤は肌が敏感な子だとかぶれてしまうので不使用とし、そのことが環境への配慮にもつながります。

 

 

 

凸版印刷のこの紙製容器「キューブパック™」、日焼止め以外には、太陽油脂㈱のボディソープ商品も、同じく商品化されたとのこと。

 

大事なことは、このような環境配慮パッケージが環境意識の高い一部の層にしか浸透しないのではなく、伊藤さんがおっしゃるように、より広く認知され“社会に浸透させる”必要があることです。

 

実際、いただいた日焼け止めサンプルを使ってみましたが、べたつきもなく、無香料、日焼止め特有の臭いもなく、品質もとても良いです。

4月より発売開始とのこと。ご興味ある幼児教育施設の方等、ぜひお問い合わせいただければと思います。

Sunshine Delight 様インスタグラムはこちら↓

https://www.instagram.com/sunshinedelight.jp/?hl=ja