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『ゴミ清掃員の日常』マンガでゴミ問題がじぶん事になるSDGs 入門!

ゴミ清掃員をしているお笑い芸人がいる、ということはなんとなく知っていた、くらいのわたし。

数か月前に、パルシステムのカタログ(毎週注文するときのカタログです)に載っていて、ゴミ分別のこととか、現場の現実とか知れるかも?と軽い気持ちで購入したこの2冊。

 

このエッセイまんがお笑い芸人マシンガンズの滝沢秀一さんが、ゴミ清掃員として感じてきたことを文章にして、奥さんがイラストを描いてマンガにして、出版したところ大人気。メディアでも取り上げられ10万部突破!環境問題、SDGsとかなんかって、とっつきにくいな~と思っている人へ、とてもおススメの入門書です。昨年、コロナによって生活環境が大きく変化したことをきっかけに、ごみ清掃員の方々=エッセンシャルワーカーとして改めて感謝の気持ちがグッとましたという方も多いことでしょう。

自分たちが出すゴミをどんな人たちが、どういう想いで回収し、その後どうなっているのか、日本におけるゴミ問題がこの2冊を読み終えるころにはじぶん事になっている、そんな魔法すら感じてしまいます。

 

そう、しつこいですが、中身は、マンガなのです!とても読みやすいし、夢中になって読み進めてしまい、そして考えさせられる。ゴミ清掃員として出会った同僚の話などには胸がジーンを熱くなり、涙腺ゆるみます。

 

プラゴミ削減をビジョンに掲げ仕事にしている私としては、バイブルになる一冊です。

 

「ミライ編」のP29。マシンガンズの滝沢さんこう言っています。

 

”ゴミ清掃員とやっていて感じることは……

この国は本当にゴミが多いということだ”

  

胸にぐさっときます・・・

 

リサイクルしているとか、堆肥化して有効活用している、という名のもと

”再生されるなら捨ててもいいや!”と思われているのでは?とか。

”リサイクルをうたうこうことでペットボトルの大量消費の罪悪感が減っている気がする”

 

リサイクルについて、わたしもモヤモヤしていたことをまさに書き表わしてくださっていて、

 

共感共鳴。

 

”そんなことはゴミ清掃員になるまで考えもしなかった”

 

わたしも、子育てに追われたり、昨年まで会社勤めをしていた時には、日々の生活を回すことに精一杯で

簡単便利な生活をしている先に出てしまうゴミに関しては、”しょうがない、こんなもんかな”と流すことが多かった・・・と反省。

コロナが広まって、ようやく環境問題に本腰で目を向けるようになって、当事者意識をもって取り組めば、今からだって改善できるはず、まずは現実を知ることが大切ねっ、と日々勉強しています。

 

プラスチックゴミの回収についても、課題は山積み。

 

日本が焼却大国であることを突き付けられたり、プラスチックも”燃やせるゴミ”として回収されている自治体も多く、私の住む自治体のように、プラスチック容器包装だけで回収されているから、再生プラスチックに生まれ変わっているかと言えば、よーく調べてみると、複合素材が混ざったプラスチックはリサイクルに向いておらず、結局焼却して、大半は、”サーマルリカバリー”という名のもと(かっこよく聞こえますが、リサイクルとは呼べない、ということです。)、温水プールのエネルギーにしています、なんていうワンウェイ活用で終わってたり・・・

 

ぜひ、みなさんに着目してもらいたいのは、市などの財政で、ゴミ処理経費がどれほど多くの経費を占めているかということ。

ゴミを削減しないと、自分たちが払っている市税が、ゴミ処理経費としてどんどん使われているといっても間違いないんです。ここ、節約できるでしょ!と言いたい。

 

 

熱くなってしまいました・・

 

 

リビングにポンとおいておいたら、我が家の子供たちもソファで読みふけっていました。

 

そして、なんと・・・小学6年生の息子が、目を輝かせて

「僕、将来まじで、ゴミ清掃員の仕事したくなった。ゴミ清掃員になりたいかも!体力には自信あるし、人の役に立てる仕事だし。」

と遠くの方を見つめているではないですか!!

 

滝沢さんの活動については、ツイッターをぜひご覧いただければと思います。

 

マシンガンズ滝沢さん (@takizawa0914) / Twitter

 

次回もまた、書籍の紹介をしていきたいと思います!

KANKIKUの木村きく子でした。